--> */
介護業界に興味を持っている方の中には、
「必須資格ってあるの?」
という疑問を持っている方もいるでしょう。
結論から言ってしまうと、これから介護業界に従事する方は、認知症介護基礎研修を取得しなければなりません。
この記事では、認知症介護基礎研修とは一体何か、認知症介護基礎研修と併せて取得しておくべき資格はどれなのかということについて、詳しく解説していきます。
介護業界は、これまで無資格、未経験でも働くことができました。
このようなことから、
・介護業界=誰でも働ける
というイメージが定着していたのですが、介護サービスの需要増加に伴い、この制度が廃止されます。
つまり、無資格、未経験では働けなくなるということです。
今後、介護職に従事するためには「認知症介護基礎研修」の資格が必須となりますので、介護業界に興味を持っている方は、なるべく早く取得しておくことをおすすめします。
認知症介護基礎研修というのは、認知症に関する基礎知識を身につけるための資格です。
2021年の介護報酬改定によって、介護や医療関係の資格を持たない介護職員に対して受講が義務付けられました。
2023年までは努力義務となっていて、本格的に義務化されるのは2024年からということになります。
ただ、遅かれ早かれこの資格を持っていないと介護業界で働けなくなる時代がやってきますので、介護業界に興味を持っている方は、できるだけ早めに取得しておきましょう。
認知症介護基礎研修の受験条件は1つだけです。
それは、
「認知症ケアに携わる介護従事者であること」
です。
これ以外の条件は特に設けられていないため、これから介護業界に従事する方であっても受験できます。
認知症介護基礎研修は、介護や医療系の資格を持っていない方に対して義務化される資格であり、
・介護職員初任者研修修了者
・実務者研修修了者
・介護職員基礎研修過程修了者
・社会福祉士
など、介護関連の資格、もしくは医療関係の資格を持っている方は受講が免除されます。
介護関連資格には様々なものがありますが、基本的にはどれも数万円以上の費用がかかります。
ただ、認知症介護基礎研修の場合は1,000円から5,000円前後の費用で受験できます。
費用については、研修の実施団体によってばらつきがありますので、受講前に確認しておきましょう。
認知症介護基礎研修は、これから介護業界に従事する方向けの初歩的な資格となっていますので、難易度はかなり低いです。
全科目を受講することによって「修了」扱いとなり、試験などは特にありませんので気軽に挑戦できます。
先ほども解説したように、介護関連の資格には様々な種類があります。
ここからは、認知症介護基礎研修と併せて取得しておくべき資格について、詳しく見ていきましょう。
介護職員初任者研修というのは、介護業界における基本的な資格です。
この資格を取得することによって、介護の基礎知識を身につけられるようになります。
また、介護職員初任者研修を取得していれば、認知症介護基礎研修の受講が免除になりますので、効率的にキャリア形成をしていきたいと考えている方は、是非挑戦してみてください。
介護福祉士実務者研修というのは、国家資格である「介護福祉士」に繋がる資格です。
この資格は、先ほど紹介した介護職員初任者研修の次のステップに位置します。
介護福祉士実務者研修の受験資格は特になく、誰でも挑戦できます。
初任者研修を修了していなくても受験できますので、興味がある方は挑戦してみてください。
(内部リンク推奨)
認知症介護基礎研修では、介護における初歩的な知識やスキルを身につけることができます。
この知識は、どの施設、どのサービスでも活かせますが、特におすすめなのは訪問介護です。
訪問介護では、利用者に対して一対一でサービスを提供しますので、実践を通して介護士としての技術を磨けるようになります。
ただし、訪問介護を行うためには、先ほど紹介した介護職員初任者研修が必要になりますので、忘れずに取得しておきましょう。
これまで、介護業界は無資格、未経験でも働くことができました。
これは介護職員にとってはメリットと言えますが、利用者にとっては不安要素となります。
このような不安要素を解消し、全利用者に質の高いサービスを提供していくためにも、2024年から認知症介護基礎研修の取得が義務化されます。
介護もしくは医療関係の資格を持っていない方は、ひとまずこの資格を取ってからでないと、介護業界で働くことができません。
とはいえ、認知症介護基礎研修は比較的リーズナブルな費用で受験でき、カリキュラムを全て受講することによって「修了」扱いとなりますので、難易度はかなり低いと言えます。
介護業界に興味を持っている方や、現在無資格で働いている方は、できるだけ早めに認知症介護基礎研修を取得するようにしましょう。