--> */
介護職員としてレベルアップを図りたいと考えている方には、喀痰吸引等研修の取得がおすすめです。
この資格を取得することによって、介護職員としてできることが増えますので、より大きなやりがいを得られるようにもなりますし、給与アップも狙えるようになります。
とはいえ、
「喀痰吸引等研修とは一体何?」
という疑問を抱えている方もたくさんいるでしょう。
そこでこの記事では、喀痰吸引等研修の特徴や種類、取得後にできることについて詳しく解説していきます。
喀痰吸引等研修というのは、利用者のたん吸引や経管栄養が行えるようになる資格のことです。
通常、たん吸引というのは医療行為に該当するため、介護職員が行うことはできません。
ただ、介護サービスの需要増加に伴い、所定の研修を受けた介護職員は、利用者のたん吸引などを行えるようになります。
この所定の研修のことを「喀痰吸引等研修」と呼ぶのです。
喀痰吸引等研修の合格率は公表されていないため、一概に難易度を判断することはできません。
後ほど詳しく解説しますが、喀痰吸引等研修には、
・第1号研修
・第2号研修
・第3号研修
上記3つの種類があり、いずれも正答率9割以上が合格ラインとなっています。
9割と聞くと難しく感じてしまうかもしれませんが、講義をしっかりと受講し、内容を頭に詰め込んでおけばそこまで難しくはありません。
また、仮に不合格になってしまったとしても、別日に再受験ができますので、積極的に挑戦することをおすすめします。
喀痰吸引等研修の取得費用は、どのスクールを利用するかによっても変わってきますが、大体6万円から15万円前後になることが多いです。
費用だけを見ると高いと感じてしまうかもしれませんが、取得後に得られるメリットを考えると、妥当な金額と言えるでしょう。
先ほども解説したように、喀痰吸引等研修には、
・第1号研修
・第2号研修
・第3号研修
上記3つの種類があります。
以下、それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。
第1号研修は、不特定多数の方に対してたん吸引と経管栄養ができるようになる研修のことを指します。
この資格を取得することによって、
・口腔内のたん吸引
・鼻腔内のたん吸引
・気管カニューレ内部のたん吸引
・胃ろう、腸ろうの経管栄養
・経鼻経管の経管栄養
を行えるようになるのです。
第2号研修も、第1号研修同様、不特定多数の方に対してたん吸引と経管栄養が行えるようになります。
第1号研修との違いは、先ほど紹介した5つの医療行為のうち、1つを選択して研修を受けるということです。
研修終了後は、選択した医療行為のみが行えるようになります。
第3号研修というのは、
・ALSまたは、これにルイズする神経、筋疾患を持つ方
・筋ジストロフィーの方
・高位頚髄損傷の方
・遷延性意識障害の方
など、特定の症状を持つ方に対して、必要な医療行為を行える資格のことです。
訪問介護業界や、特別支援学校の教員などが取得することによって、更なるキャリアアップを目指せるようになります。
では次に、喀痰吸引等研修を取得するメリットについて、詳しく見ていきましょう。
喀痰吸引等研修を取得することによって、たん吸引や経管栄養が行えるようになります。
資格を持たない介護職員では行えないケアができるようになりますので、活躍の場がさらに広がります。
喀痰吸引等研修の資格を取得することによって、給与アップに期待できるようになります。
何度も紹介しているように、たん吸引や経管栄養は本来医療行為となりますので、介護職員は行うことができません。
喀痰吸引等研修を持つ介護職員は、これらの医療行為が行えるようになりますので、希少価値をアピールできるようになるのです。
場合によっては、喀痰吸引等研修を取得することによって、5万円から10万円前後の資格手当が支給されるケースもありますので、更なるキャリアアップを図りたいと考えている方は、是非挑戦してみてください。
喀痰吸引等研修を取得することによって、得た知識やスキルを様々な職場で活かせるようになります。
喀痰吸引等研修の資格が最も役立つのが、訪問介護事業所です。
訪問介護では、先ほど紹介した、
・ALSまたは、これにルイズする神経、筋疾患を持つ方
・筋ジストロフィーの方
・高位頚髄損傷の方
・遷延性意識障害の方
などの介護を行うこともありますので、1号や2号に加えて、3号研修を取得しておくことによって、活躍の幅を広げられるようになります。
また、利用者との距離がかなり近い業界とも言えますので、やりがいのある現場で働きたいと勧化ている方にも最適です。
訪問介護については、こちらの記事でも紹介していますので、興味がある方は是非参考にしてみてください。
喀痰吸引等研修を取得することによって、医療行為にあたるたん吸引や経管栄養を介護職員が行えるようになります。
この資格を取得することによって、より大きなやりがいを得られるようになり、尚且つ給与アップも狙えるようになるのです。
喀痰吸引等研修には、3種類のタイプがあり、それぞれで行える内容が異なりますので、自分に合った種類を選択して受験するようにしましょう。