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夜勤の訪問介護の仕事内容、平均的な時給・給与、メリットやデメリットなどについて詳しく解説します。生活サイクルが乱れがちになるなどのデメリットはありますが、その分、高めの給与は期待できるようです。
「要介護1以上」の人のみに提供できる夜間対応型訪問介護。具体的な仕事内容は主に次の3点となります。
夜間の決まった時間に利用者宅を定期的に巡回し、安否確認や排泄介助など、必要に応じた様々な介護サービスを提供します。
夜間オペレーションセンターなどからの連絡に応じ、利用者宅を緊急で訪問して適切な対応をします。たとえば、急な体調不良やベッドからの転落などへの対応です。現場の必要に応じて救急車や医師、看護師等を手配することもあります。
夜間オペレーションセンターなどで待機し、利用者からの連絡に応じて適切な対応をします。具体的には、ホームヘルパーを自宅に向かわせたり、救急車を要請したり、医師や看護師に連絡したりなどです。
一般的な日中の訪問介護に比べると、夜間対応型訪問介護の給料・時給は、やや高めです。
業者や地域によって異なるものの、一般的な日中の訪問介護の平均時給は1,067円(※1).で、平均月給が18~24万円ほどとされています(※2)。
それに対し、「求人ボックス」などの実際の求人情報をチェックしてみると、夜間対応型訪問介護の時給は1,200~1,600円の範囲が多め。月給は約24万円~という設定が多く見られました。
日中に比べ、夜間の訪問介護のほうが時給や給料が高めになることは想像に難くありませんが、業者によっては、かなり割高に設定しているところもあるようです。
夜間対応型訪問介護の主なメリットを3点ほどピックアップしてみました。
夜間対応型訪問介護の利用者は、原則として「要介護1以上」の認定を受けている人になります。言い方を変えれば、「大なり小なり、何らかの障害や疾患を持っている状態」「一定水準以上の介護を必要としている状態」の人が夜間対応型訪問介護を利用します。ヘルパーにとってみれば、これまで積み重ねてきた介護スキルを発揮できるという意味で、仕事にやりがいを感じることでしょう。
介護事業者や地域にもよりますが、日中に行う一般的な介護に比べると、夜間対応型訪問介護は給料・時給が高めの傾向があります。ライフスタイル上、夜間に仕事をすることに問題はなく、かつ少しでも高い給料を希望しているヘルパーには、夜間対応型訪問介護の仕事が向いているかもしれません。
日中は別の職場で働きつつ、週末のみ夜間対応型訪問介護の仕事をしているヘルパーは少なくありません。昼も夜も連続で働くのは大変ですが、明けは休みとなるため、週1日程度であれば大きな負担にならないかもしれません。かりに週1回だけ夜間対応型訪問介護の仕事を入れた場合、月収は5~8万円ほどアップするようです。
夜間対応型訪問介護で大変な点、デメリットと言える点を確認しておきましょう。
夜間対応型訪問介護を専門で行っている人なら良いかもしれませんが、日中に働くこともある人が夜間対応型訪問介護のシフトにも入った場合、生活のリズムが乱れてしまうことがあります。
夜間対応型訪問介護に対応できるヘルパーの数は、決して多くはありません。人数が少ない以上、事業所によっては、急な休みや長期休暇を取りにくい現実があるかもしれません。
介護を必要とする高齢者は、夜間や早朝に容体が変わることも少なくありません。その意味においては、夜間対応型訪問介護のヘルパーは、緊急を要する現場に遭遇することもあるでしょう。慌てず、常に冷静な対応が望まれる点は、夜間対応型訪問介護の大変な点と言えます。
上でも触れた通り、夜間対応型訪問介護は「要介護1以上」の人のみが利用できるサービス。そのため、介護する側にも相応の経験や力量が求められます。責任の重い仕事ではありますが、その分、やりがいのある仕事となるでしょう。
ヘルパーとしてのスキルを積んだのち、ぜひとも一度は経験しておきたい仕事かもしれません。