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登録ヘルパーとして仕事をしている方、あるいは興味を持っている方の中には、
「爪切りって>登録ヘルパーがやってもいいの?」
という疑問を抱えている方もたくさんいるでしょう。
そこでこの記事では、登録ヘルパーが「身体介護」で爪切りをすることはできるのか、爪切りをするときの注意点はあるのかということについて詳しく解説していきます。
結論から言ってしまうと、「身体介護」における爪切りは条件付きで認められています。
その条件を簡単にまとめると、
上記3つが条件となります。
これらにすべて当てはまる利用者に対しては、登録ヘルパーが爪切りを行えます。
「身体介護」における爪切りでは、
などを用意する必要があります。
中には、
「なぜ蒸しタオル?」
という疑問を持つ方もいると思いますが、蒸しタオルを用意しておくことによって、硬い爪を柔らかくできるため、切りやすくなるのです。
では次に、身体介護における爪切りのやり方について詳しく解説していきます。
手の爪を切る場合は、利用者の腕を自分の腕でしっかりと巻き込んで固定します。
利用者の中には、認知症やその他の症状によって体動が激しい方もいますので、声掛けをしながら慎重に切っていくようにしましょう。
この時に、爪切りのカバーが付いていると手元が見えず、深爪になってしまう可能性がありますので、必ずカバーを外してから切るようにしてください。
足の爪を切る場合は、必ず介助者に座ってもらった上で行うようにしましょう。
その後、介助者の腿の上に利用者の足を乗せてしっかりと固定します。
利用者の足を固定できていないと、深爪やケガの原因になります。
向き合った状態や、足先だけを持ち上げた状態で爪を切ろうとすると、死角ができたり、利用者が後ろに倒れやすくなったりしますので注意が必要です。
では次に、訪問介護で爪切りをするときの注意点について、詳しく解説していきます。
「身体介護」で爪を切るタイミングは、
このタイミングで行うのがおすすめです。
なぜなら、入浴後や足浴後は、爪がふやけて柔らかくなっているからです。
高齢者の爪は硬くてもろくなっているケースが多いため、できるだけ上記タイミングを狙って行うようにしましょう。
高齢者は比較的巻き爪になりやすいです。
巻き爪を防止するためには、スクエアカットを意識することが大切です。
スクエアカットというのは、爪の角をある程度残して切る方法を指します。
そうすることによって、爪が肉に食い込むのを防げるようになるのです。
ただし、スクエアカットだけだと爪が極端に尖ってしまいますので、ケガの原因に繋がります。
巻き爪を防止し、尖った爪によるケガも防止していくためには、スクエアカットだけではなく、スクエアオフも大切です。
スクエアオフというのは、尖った爪をヤスリで削ることを指します。
手の爪も足の爪も、スクエアカットとスクエアオフが基本となりますので是非覚えておいてください。
人に自分の爪を切ってもらうのは、思っている以上に怖さを感じるものです。
利用者も、少なからず恐怖心や不安を抱えているはずです。
このような恐怖心や不安を解消するためにも、適度に声掛けを行うようにしましょう。
ただし、声掛けに夢中になってしまうと、深爪になったり、ケガをさせてしまったりする可能性が高くなりますので注意してください。
利用者の爪に異常がある場合は、爪切りをしないようにしましょう。
先ほども解説したように、爪切りというのは本来医療行為であり、登録ヘルパーが利用者の爪を切るためにはいくつかの条件を満たす必要があります。
爪に異常が出ている場合、登録ヘルパーが爪切りを行える条件から外れてしまいますので、絶対にやらないようにしましょう。
登録ヘルパーが利用者の自宅で行う訪問介護サービスの一つ、
入浴介助とは?
事業所によっては、爪切りのヒヤリハットを用意してくれていることもあります。
ヒヤリハットというのは、事後報告書のことであり、過去に起こった爪切りのトラブルや注意事項が記載されています。
ヒヤリハットを確認することによって、爪きりにおけるノウハウや注意点をあらかじめ理解できるようになるのです。
ヒヤリハットがない場合は、上司や先輩に爪切りのコツや注意点を聞いておくようにしましょう。
登録ヘルパーが利用者の自宅で行う訪問介護サービスでは、いくつかの条件を満たす場合に限り、利用者の爪切りを行うことができます。
ただ、爪切りにもいくつかコツや注意点があり、これらをしっかりと守って行わないとケガをさせたり、深爪にさせてしまったりする可能性が高くなります。
利用者の爪切りに不安を抱えている方は、今回紹介したコツや注意点をしっかりと確認したうえで、慎重に行うようにしてください。