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認知症を患っている方の介護は、かなり大変です。
正しい知識とスキルがないと、自分自身が疲弊してしまう可能性が高くなります。
この記事を見ている方の中にも、
「認知症の方とどうやって接すればいいかわからない」
「同じことを何度も言われてイライラする」
というような悩みや不安を抱えている方もいるでしょう。
そのような方には、認知症ケア専門士の取得がおすすめです。
この記事では、認知症ケア専門士とは何か、取得するメリットは何かということについて詳しく解説していきます。
認知症ケア専門士というのは、その名の通り認知症の方のケアに関する知識やスキルを身につけられる資格のことです。
一般社団法人日本認知症ケア学会が主催している民間の資格にはなりますが、認知症の方と接するうえで必要な知識やスキルを身につけることができますので、介護業界でのキャリアップを目指している方には最適の資格と言えます。
認知症ケア専門士は、認知症ケアに関連する施設において、過去10年以内で3年以上認知症の方の介護を行っている方でないと受験できません。
実務経験と認知症ケアにかかわっていることが条件となっていますので、
・介護職員
・ホームヘルパー
向けの資格と言えます。
冒頭でも解説したように、認知症の方のケアはかなり難しいです。
このようなこともあり、認知症ケア専門士の資格取得難易度は比較的高くなっています。
毎年の合格率は50%前後となっていて、2人に1人が落ちてしまう計算です。
では次に、認知症ケア専門士を取得するメリットについて詳しく見ていきましょう。
認知症ケア専門士を取得することによって、事業所からの評価が高くなります。
事業所からの評価が高まれば、より責任が重い仕事を任せてもらえるようになったり、給与アップに繋げられたりする可能性が高くなりますので、介護職員としてのキャリアアップも行いやすくなります。
認知症に関する知識やスキルがないと、
「本当に大丈夫かな・・・」
「どうすればいいんだろう・・・」
という状態に陥りやすくなります。
しかし、認知症ケア専門士を取得することによって、認知症への理解を深められるようになりますので、自信をもってサービスを提供できるようになるのです。
認知症ケア専門士というのは、介護サービス全般で役に立ちます。
資格を取得することによって、認知症に対する専門的な知識とスキルがあると判断してもらえるようになりますので、転職を有利に進めやすくなるのです。
また、認知症ケア専門士を持っているということをアピールしながら待遇交渉、給与交渉を行えるようになりますので、快適な環境で働きたいと考えている方にもおすすめの資格と言えます。
では次に、認知症ケア専門士を取得する際の注意点について、詳しく見ていきましょう。
認知症ケア専門士は、5年ごとに更新が必要です。
資格を更新するためには、研修やセミナーに参加して単位を取得する必要があります。
「取得して終わり」
という資格ではないため、資格維持の時間的コストや経済的コストを削減したいと考えている方にはあまりおすすめできません。
認知症ケア専門士は比較的難易度が高い資格です。
ただ、介護報酬の加算対象にはなっていないため、必ずしも報酬が上がるとは限りません。
もちろん、施設によっては認知症ケア専門士保有者に対して何らかの優遇措置を取っている所もありますが、中には資格を取っても給与アップや待遇の改善を行ってくれない所もありますので注意が必要です。
認知症ケア専門士が役立つ職場はたくさんありますが、最も重宝するのは「訪問介護」の現場です。
訪問介護の現場では、自分一人でサービスやサポートを提供します。
中には認知症を患っている方もいるため、認知症に対する知識がないと、
「どうすればいいの?」
という状態になってしまいます。
認知症ケア専門士を取得しておくことによって、自分一人でも自信をもってサービスを提供できるようになるため、仕事の充実度や満足度を高めやすくなるのです。
認知症ケア専門士というのは、認知症を患っている方への介護知識やスキルを高めるための資格です。
この資格は誰でも取得できるわけではありませんので、取得することによって、自分自身の価値を高められるようになります。
また、認知症を患っている方のサポートも自信をもって行えるようになりますし、楽しみながら仕事を行えるようになりますので一石二鳥と言えるのです。
若干難易度が高く、維持にコストと時間がかかる資格ですが、介護現場で役立つことには間違いありませんので、興味がある方は是非挑戦してみてください。